Tools


Hand Tools

工具は揃え始めるときりがないので、ポイントを押さえて揃えよう。

まず注意してほしいのは、米国車はボルト、ナットが基本的にインチサイズである事。“基本的に”というのは最近の米国車でも一部にメートリックサイズのボルト、ナットを使用いる。サイズによっては共用できる物も有るが(例えば13oと1/2inchのように)、ボルトやナットをナメてしまったら、分解できるものも出来なくなってしまうのでやはりきちんとしたサイズを揃えたい。
と書いたが、GM Service Manualの始めのほうに"Pontiac models are primarily dimensioned in the metric system. "と書いてある。
実際にミリ規格の工具でも使える箇所は多々あるが、インチサイズの箇所も多々あるのは事実。
工具を使用する際は十分注意しよう!!

初めて工具をそろえる場合、まずは質より量で攻めよう。有名ブランド品で揃える事が出来ればそれに越した事はないだろうが、まずは工具専門店もしくはホームセンターで安価かつ使えそうな品質の物を購入しよう。
最近はセット物が色々販売されいてるようなのでこれを購入するのもよいかも。
ただしあまりにも安いToolはすぐに壊れてしまうので注意が必要だが、使い捨てで行くならOKかも。

購入するToolは基本的な物(ドライバー等)は省略して、意外に悩む物を紹介しよう。

ソケットレンチ:最初はセット物をお勧めする。取り付けサイズが3/8インチ(9.5o)、1/4インチ(6.3o)を揃えまよう、1/2インチ(12.5o)も必要だがこのサイズはDrive Trainを触る時ぐらいしか使わない。Engine周辺は前記2種類で十分である。ソケットはインチサイズを中心に揃えよう、ミリサイズは取りあえず、8、10、13、14、17oを揃えよう。頻繁に使うサイズがはっきりしたらそれだけをもっと立派なメーカー品に変更したほうが費用対効果はよいと思う。私の場合はインチサイズのセット物(台湾製、メーカー不明)をずいぶん前に購入したがソケットは未だに現役である。ただしラチェットハンドルは壊れ日本製のTONEを使用中。

メガネレンチ、オープンレンチ:これもインチサイズをメインに、ただしこの2種類を全て揃えるとこれだけでも大変な金額になってしまうのでコンビネーションレンチを購入しまよう。これだと1本でオープンとメガネ(ボックス)を兼ねる事が出来る、ただし1サイズ1本になってしまうが。

トルクスレンチ:これは必要なのでセット物を購入しよう。

トルクレンチ:これは最初から有名メーカー物にしよう。このツールはトルク管理が命で安物は精度が悪い。
トルクレンチにも種類、サイズがいろいろ有りますが素人にはプリセット型が良い。

その他:持っていると便利な物がプラハン(プラスティックハンマー)、バイスプライヤー(バイスグリップ)、スクレッパー、ノギス。
また電気回路のチェックにはテスターが必要。これは3000円程度の電圧、抵抗が測定できるデジタル表示のもので十分である。

フレアナットレンチ
配管部分にはこれを使うのが普通。通常のレンチでも使用可能だが余りお勧めできない。

フロアジャッキ(ガレージジャッキ)、ジャッキスタンド(ウマ)のセット
ロアジャッキは2ton程度の物が価格的にも良いだろう。カー用品店で数千円のジャッキ(2ton)が売られているが経験上これは1年しか持たないので使い捨て感覚だ。ジャッキスタンドも2ton程度で十分。ただしジャッキの最低高さが可能な限り低い物を購入しよう。
車載のパンタグラフジャッキはあくまでも緊急タイヤ交換用なのでこれ使ってのメンテナンスは止めまよう、壊れやすいのでいきなり車が落ちてくる可能性大。

Toolを収納するボックスは気に入った物を購入しよう。


Electrical Tools

Electrical Toolsはホームセンターで探せば手ごろな物が手ごろな価格で入手できる、イイ時代なったものだ。

電動ドリル、このタイプは回転数、回転方向を調節することが可能。これは近所のホームセンターで\8,000位だった。


リョービ(株):MD-11VR

ディスクグラインダー、これも近所のホームセンターで\3,000位。


(株)新興製作所:SD-100C

グラインダー、これも近所のホームセンターで\3,000位。


(株)新興製作所:SHG-150K

充電式ドリル、これは近所のホームセンターで\17,000位。このタイプのツールを購入する時は充電時間の短いものを選ぼう。私が購入したものは30分充電でバッテリーが2個付属してた。


松下電工:EZT103


Special Service Tools(SST)

Special Toolsについてはそれが必要になってから入手すればよいが、日常のメンテナンスで有ると非常に便利な物を紹介しよう。


上記写真左はオルタネーターVベルトテンション調整用。ただしSerpentine Beltの車には不要。
同写真右はデストリビュータークランプボルト用のレンチ。このボルトは普通のツールでは回せない位置に有るのでこのToolが必要。


タイミングライト、米国では$40位から販売されている。点火時期調整には必要。


ステアリングリンケージのボールジョイント(タイロッド)を外す際に有ると便利。無くても“ハンマー打法”で外せるがこの打法を出来ない場合は必要。写真のものはKTC製。
なおフォークタイプも有るが、あれはボールジョイント部のブーツを傷めやすいので注意が必要。

ギアプーラー、ロアアームボールジョイントを外すのに使用した。本来はボールジョイントプーラーで外すのだが手持ちのこれを使ってみたところ簡単に外せた。
ギアプーラーはサイズがいろいろあるが、これは(株)スーパーツール社製G-4型。

自作ハンドポンプ
シャンプーボトルについているポンプを流用したもの。ただし付いているパイプは短いのでビニールホースで延長して使用する。ホースの接続部は抜けないように注意が必要
利点はチェックバルブを内蔵していること、オイル類の量を微調整出来ること。
欠点は1回の量が少ないこと。扱う量が多いと、押す回数が増えてしまう。

“鉄パイプ”
これも立派なツール。近所の鉄工所等から不要なものを貰ってこよう。決して黙って持ってきてはいけないのだ!
レンチにかぶせると高トルクを発生できる、堅く締まったボルト等を外す時に利用する。

カーランプ
カーランプは市販されているのでそれを使えば良いだけだが、ちょうど良いサイズが無い上に価格が高い。
そこで自作してみた。

使用したのは90mm角の角材と10mmの板、これを使いやすい大きさにカットして組立てた。
10mmの板はタイヤストッパーと横転防止を兼ねる。

タイヤの幅より狭いがジャッキアップをするまでの短時間しか使わないので問題は無いだろう。
実際に数回使用しているが問題はなかった、気に入らないときは横に角材を延長すればよい。
費用は爆安!!


Chemical Goods

私が日頃使用しているオイルスプレー類の化学製品は何処でも入手可能な至って普通の製品だが紹介しよう。

No.

Manufacturer

Name

(1)

KURE

CRC エレクトロニッククリーナー

(2)

KURE

CRC 5-56

(3)

SOFT99

グリーススプレー

(4)

コニシ(株)

滑走・離型用ボンド シリコンスプレー

(5)

(株)エーゼット

AZ エアーダスター

(6)

PROSTAFF TAKEHARA

タケハラブレーキクリーナー D-10

使い方の説明は不要かもしれないが一応説明しておこう。
CRC エレクトロニッククリーナー:コネクター等電気系の清掃用
CRC 5-56:緩まないボルト、ナット類の潤滑、金属パーツの清掃用
グリーススプレー:ドアヒンジ、Hoodラッチ等の潤滑用
シリコンスプレー:非金属パーツの潤滑用
AZ エアーダスター :埃の除去用
ブレーキクリーナー:金属パーツの油分除去用

使えるか使えないかはまだ分からないが面白い塗料を入手したので紹介しよう。


αクロゾメスプレー(ALP-KZ)

これはトラスコ中山株式会社製の金属の黒染めが簡単に出来ると言ううたい文句のスプレーである。
パッケージ表には、「*鉄、ステンレス、アルミニウム、銅などのあらゆる金属の黒染・着色に *黒染処理されたパーツの補修に」と裏には「*本品は超微粒子グラファイトを配合した黒染着色剤です。 *耐水、耐油性に優れた2〜3μの真黒な被膜を形成し、被膜は密着性、耐摩耗性に優れています。 *仕様温度範囲:常温」なかなか立派なことが書いてある。
通常黒染めはFeO4を被膜生成する化学処理が普通だと思っていた、このスプレーはもちろんそのような化学処理ではなく塗膜を生成するようだ。

早速テストしてみた。
サンドブラストしたボルトにスプレー。


使った感じでは、1回塗りでは綺麗に染まらない、3〜4回でこの程度に染まる。
乾燥時間は結構早めのようだ、塗膜はかなり薄い、ナットがスムーズに入る。
十分に乾燥したのを確認して、お互いのボルトを擦り合わせてみた。
やはりエッジ部分の塗膜はごくわずかにはがれてしまうがこの程度なら使用に問題は無いだろう。
使用温度が常温となっているのが気になるが、黒染めされたボルトやナットの塗装用としては使えるかもしれない。
今度実際に塗装したボルトを車に付けてみよう。
(余談だが、モデルガンやエアガンのパーツ塗装には使える!!)


エッジが光っているのは塗膜がはがれたから。