Front Suspension
足回りのリフレッシュ計画を実行するにあたり、以下のパーツを調達しました。
Description |
P/N |
Photo |
KYB Gas Strut |
236001 |
|
Energy Suspension |
8117G |
|
GM Parts |
14091391 |
|
GM Parts |
14091392 |
|
Eibach PRO-KIT |
3801-140 |
作業は左右同一です、以下の写真は左右が混在していますが実は作業開始しばらくは写真撮影を思いっきり忘れていたためです。
またロアアームのブッシュですが、ポリウレタンパーツの使用は見送りました。今回は新品のロアアームに付いていたゴムブッシュ(もちろん新品)を使いました。
Disassembly
まずは車をジャッキアップ。ウマをかけタイヤを外し、キャリパー、ローター、ダストカバーを外します。外したキャリパーはワイヤーでフェンダー内側につるすか、ウマに乗せておきます。どちらにせよブレーキホースにストレスを与えないよう注意してください。
ナックルアームのシャフトは傷が付かないようにカバーをかけておきます。
続いてステアリングリンケージとナックルアームを分離します。これには SST(タイロッドエンドプーラー)が便利ですが、プロメカの彼は“ハンマー打法”で簡単に外してしまいました…
ジャッキでロアアームを支えながら、ストラットのアッパーマウントボルトを緩めます、が外しはせずにアンダーマウントのボルト2本を外します。
ここでのジャッキはKYB製シザースジャッキを使いましたが、普通の油圧ジャッキのほうが使いやすいようでした。
ボルト2本が外れたら、ジャッキをゆっくり降ろします。スプリングが飛出す恐れもありますので注意してください。
ここでストラットは外してしまいます。
次はナックルアームとロアアームの分離です。ボールジョイントを外すのですがここもSST(ボールジョイントプーラー)が有ると便利です。私は持っていなかったのでですが、変わりにギアプーラーを使いました。
(左側はこのギアプーラーで外しましたが、右側は彼が“ハンマー打法”との併用で簡単に外してしまいました…。)
ナックルアームが外れたら、スプリングを抜き、ロアアームを外します(ロアアームは交換しない場合は外す必要ありません。)。スプリングはかっちりとはまり込んでいるのでがんばって引き出してください。しかし怪我はしないよう慎重に。
以下が交換するパーツです。当然ですが汚れているほうが外したものです。
Assembly
組立ては分解の逆です。
またこの時点でステアリングリンケージ、ロアアームのボールジョイントにグリスアップをしておきます。
まずロアアームを取付け(この時点では仮留め)、スプリングをセットし、ジャッキでロアアームを持ち上げます。
このとき、スプリングの上にインシュレーターを忘れずにセットしてください。また、スプリングのエンドは決まった位置になるように注意してセットしてください。
ロアアームのバンプストップも忘れないように取付けてください。
ナックルアームを取付けます。ボールジョイントはナットを規定トルクで締めるだけで取付けは終了です、その後コッタ―ピンを通すためにナットの位置をアジャストしコッターピンを取付けます。
ボールジョイントの合わせ部分はきれいに清掃してから取付けてください、これはタイロッドエンドも同一です。
次にストラットを取付けます、ダストカバーを忘れずに。アッパー側は仮留めにし(ここは一番最後に締めつけます。)、アンダー側を取付けます。アンダー側は規定トルクで締めますが、この時はサスペンションに荷重(車の重量)がかかっているのが理想です。
しかし、このような状況では不可能なのでロアアームを支えているジャッキを上げて、ロアアームがある程度上がった状態(車の荷重がかかっている状態に似せる)で締めました。
同時にロアアームの取付けボルトも規定トルクで締め付けます。
タイロッドエンドも取付けます。規定トルクで締めつけた後、コッタ―ピンを通します。
あと一息ですが、がんばりましょう。ダストカバーを取付け、ローターを取付けます。ここでベアリングのグリスも新品と交換しておきます。
このナットは締付け方法が指定されていますので注意してください。要領はローターをナットを締めつける方向とは反対の方向(反時計方向)に回しながら12fbで締めつけます。次に一度このナットを緩め、手で締めつけます。最後はコッターピンを通します。
ブレーキキャリパーを取り付け、ホースクランプも固定します。ブレーキホースをねじらないように注意してください。
タイヤを取付け、ジャッキを外します。ここでストラットのアッパーマウントナットを締めつけます。
今回のサスペンションのような部分のボルト・ナットは事前にCRC-556やWD-40を塗っておくと簡単に外せます。また硬く締まったボルト・ナットを簡単に緩めるには“鉄パイプ”が有ると非常に便利です。
時間に余裕があればナックルアームなどは錆を落とし、塗装しておくといいかもしれません。
経済的に余裕が有ればストラットのアッパーマウント、ダストカバー、スプリングのインシュレーター、バンプストッパーも新品に交換することをお勧めします。